電子ブレーカーのメーカーや代理店、耐用年数や減価償却・勘定科目と故障要因・修理保証について本当のこと教えます
今回は電子ブレーカーに関して、お客様からよく頂くご質問の中の7項目(メーカーや代理店、耐用年数や減価償却期間・勘定科目と故障要因・修理保証)についてご回答させて頂きます。
また、関連事項として「電子ブレーカーを故障やトラブルから未然に防ぐ雨水(防水)対策」や「(電子ブレーカーの)保守契約は本当に必要か?」などのお役立ち情報も併せて載せております。電子ブレーカー販売歴18年以上の広島エスコが本当のこと教えます。
目次
1.電子ブレーカー購入時のメーカーの選び方
1-①そもそも何故、超大手の有名な電機メーカーは、電子ブレーカーを製造しないのか?
1-②では、電子ブレーカーはどこのメーカーの物を買うのがよいのか?
1-③電子ブレーカーには「PSEマーク」や「JETマーク」が必ず付いている
1-④電子ブレーカーの「性能」を見極めるポイントは何か?
1-⑤電子ブレーカーの「機能」を見極めるポイントは何か?
2.電子ブレーカー購入時の代理店・販売店の選び方
2-①電子ブレーカー購入(導入)の良し悪しは、どこの業者から買うか?で全てが決まる
2-②良心的な電子ブレーカー販売業者はどのようにして見分ければよいのか?
2-③良心的ではない電子ブレーカー販売業者の主な特徴は何か?
3.電子ブレーカーの耐久年数と耐用年数及び、減価償却期間と勘定科目
3-①電子ブレーカーの耐久年数・耐久年数とは?
3-②電子ブレーカーの耐用年数・耐用年数とは?
3-③電子ブレーカーの減価償却期間・減価償却期間とは?
3-④電子ブレーカーの勘定科目・勘定科目とは?
3-⑤実際のところ、電子ブレーカーは導入後何年で買い替えるのがよいのか?
4.「雨水(防水)対策」こそ、電子ブレーカーを故障やトラブルから未然に防ぐ最重要ポイント
1.電子ブレーカー購入時のメーカーの選び方
1-①そもそも何故、超大手の有名な電機メーカーは、電子ブレーカーを製造しないのか?
・結論として、超大手の有名電機メーカーは、「(昔からの)最上級のお客様」である日本の大手電力会社(10社)に遠慮及び配慮して、電子ブレーカーを(あえて)製造しないのです。
まず、超大手の有名電機メーカー(M社やP社など)は、日本の大手電力会社(10社)に、電気メーターやブレーカーなどの電気関連機器や電材品を長年に渡って販売しているのです。 すなわち超大手の有名電機メーカーにとって、「大手電力会社(10社)は、(昔からの)最上級のお客様」なのです。
このような現状の中で、もし超大手の有名電機メーカーが電子ブレーカーを製造したら、そのメーカーは、大手電力会社(10社)から各種の注文を減らされ、挙句の果ては、取引中止同然の扱いを受けることになるでしょう。
その理由としては、電子ブレーカーという製品は、電気料金の中でも「基本料金のみ」を削減する機械で、大手電力会社(10社)にとっては「(電力を)発電する必要がなく、(何もしなくても)毎月(多額)の電気料金を稼いでくれる(おいしい)基本料金」を、電子ブレーカーで減らされる(削減される)ことに、腹立たしさを感じているのです。
このようなことから、超大手の有名電機メーカーは、大手電力会社(10社)に遠慮及び配慮して、電子ブレーカーを製造しない。と同時にできないのです。
1-②では、電子ブレーカーはどこのメーカーの物を買うのがよいのか?
・弊社の長年に渡る経験からくる結論として、「電子ブレーカーは【国産】であればどこのメーカーの電子ブレーカーも「品質・性能・機能・耐久性」に大差はない。どこのメーカーの電子ブレーカーも全て良い!(事実として全て良かった)」といえます。
弊社は、18年間以上に渡って電子ブレーカーを販売・設置しておりますが、その間、合計5メーカーの電子ブレーカーを、それぞれ各メーカー毎(最低でも)100台以上は販売・設置いたしました。その5メーカーとも既に設置後10年以上が経過しておりますが、電子ブレーカーその物が原因で起こった故障やトラブルは、1件も発生しておりません。
このような長年の経験から導き出した結論として、「電子ブレーカーは【国産】であればどこのメーカーの電子ブレーカーも「品質・性能・機能・耐久性」に大差はない。どこのメーカーの電子ブレーカーも全て良い!(事実として全て良かった)」といえます。このような長年に渡る経験は、「事実」として、何にも代えがたい「立派な証拠」である。といえます。
また、このことについては、弊社の全国の「(電子ブレーカーの)販売店仲間」も「同感です!」と申しております。
上記のような事実に基づいて、弊社では「その理由」を考察してみました…
考察結果を端的に申しますと、
- 電子ブレーカー(自体の)構造が(複雑ではなく)、単純なため、故障やトラブル自体が(そもそも)起こりにくいのではないか…
- 電子ブレーカーに使われているCPUをはじめとした各種の部品や部材自体が、(そもそも)故障しにくい物ばかりで構成されているためではないか…
以上二つの理由から、メーカー間での技術力の差や品質、性能、機能、耐久性の差も(そもそも)起こりにくく、仮に起きたとしても、(誤差の範囲で)大変わかりにくいのではないか…と考えました。例えるなら「日本製の家電製品」に近いイメージになるのではないか…と思われます。
1-③電子ブレーカーには「PSEマーク」や「JETマーク」が必ず付いている
・上記の1-②に関連することなのですが、日本国内で販売されている電子ブレーカーには「PSEマーク」や「JETマーク」が必ず付いています。
電子ブレーカーにおける「PSEマーク」とは?
・電気用品の安全確保(危険や障害の防止)について定めた法律である「電気用品安全法」を満たしていることを示すマークで、さまざまな電気用品に表示が義務付けられています。
また、特定電気用品(116品目)と特定電気用品以外の電気用品(341品目)に分類され、適合性検査や工場検査が義務付けられています。
・なお、PSEマークには「ひし形のPSEマーク」と「丸形のPSEマーク」の2種類がありますが、「電子ブレーカーにおけるPSEマーク」は「ひし形のPSEマーク」になります。「ひし形のPSEマーク」は、特に安全性が求められる製品で、「特定電気用品(高危険度が予想され、厳重に審査される電気用品)に指定されます。この分類の製品には、登録検査機関による「適合性検査」や「自主検査」が要求されます。
・電子ブレーカーは「特定電気用品」として、登録検査機関による「厳重な審査や検査」を、(立派に)クリアしてきているのです。
詳しくは、一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)のホームページをご覧ください。
電子ブレーカーにおける「JETマーク」とは?
・まず、JETとは、一般財団法人 電気安全環境研究所のことで、昔は日本電気用品試験所と呼ばれていました。JETは電気製品の第三者認証機関として、製品試験や工場の品質管理体制の確認、検査などを行う第三者機関です。中立的な第三者の立場で、消費者の皆様に安全な電気製品が提供できるかを確認、検査する機関です。
JETマークとは、JETの厳格な安全試験や検査に合格(適合)した電気製品に付与されるマークで、このマークが付いている電気製品は安全性が高いといえます。
また、電子ブレーカーにおいては、大手電力会社に「電子ブレーカーの設置申請」を行うとき、必ずこの「JETの適合証明書」の提出を求められます。(提出できない場合には、申請自体を受け付けてくれません)
詳しくは、一般財団法人 電気安全環境研究所(JET)のホームページをご覧ください。
1-④電子ブレーカーの「性能」を見極めるポイントは何か?
・電子ブレーカーの「性能」をはかる上で最も重要なポイントとして、「電子ブレーカーの動作表(遮断動作プログラム)」が、「(国の基準である)JET(旧JIS)規格」の制限する「最高限度(の範囲)」まで、いかに近づけることができるか…だといえます。
その理由として、電子ブレーカーを導入する際、「容量(KW)の小さい電子ブレーカーを設定できる」可能性が高まり、そのことにより、「(毎月の)電気料金(基本料金)の削減額を大きくする」ことができる可能性も高まるからです。
「JET(旧JIS)規格」と(それに基づく)「電子ブレーカーの動作表(遮断動作プログラム)」の関係については、当HP内の【電子ブレーカーとは?】の項目に詳しく載せておりますので、よろしかったらご参照ください。
なお、「電子ブレーカーの遮断動作プログラム」自体は、メーカーが書き換えればすぐに変更できるのですが、それを販売するにあたっては、厳格な機関(JET等)の許可(適合証明等)が必要になるため時間を要します。
なお、どこのメーカーや販売店も自社の「電子ブレーカーの動作表(遮断動作プログラム)」は自社のHP等、不特定多数の人が見ることができる媒体には公開しておりません。
(詳しくお知りになりたい場合には、弊社までお問い合わせください)
1-⑤電子ブレーカーの「機能」を見極めるポイントは何か?
・ここでは、電子ブレーカーの「性能」ではなく「機能」をはかるポイントをご紹介いたします。まず、電子ブレーカーにおける「機能」とは?…自動車に例えると「ナビゲーション」や「ドライブレコーダー」などの「付属品(付属オプション)」みたいな物だと考えて頂けるとわかりやすいのではないか…と思われます。
では以下に、電子ブレーカーの「機能」をはかるポイントを4つご紹介いたします…
電子ブレーカーの「機能」をはかるポイント
- 「過電流表示機能(LED)」は付いているか?
- 「警報ブザー兼故障お知らせブザー」は付いているか?
- 「トリップ(遮断)記録表示機能」は付いているか?
- 「外部制御端子」は付いているか?
以上の4つが「機能」をはかるポイントとして挙げられます。ただ、「機能」というものは、電子ブレーカー自体の「品質や性能・耐久性」などには直接関係がありませんので、正直なところ「(どちらかというと)付いていた方がよい」程度で考えて頂いてもよいのではないか…と考えております。
ただ、電子ブレーカーの購入前にはこの「4つの機能」が付いている電子ブレーカーなのか?付いていない電子ブレーカーなのか?は、しっかりと確認されることをお勧めします。
2.電子ブレーカー購入時の代理店・販売店の選び方
2-①電子ブレーカー購入(導入)の良し悪しは、どこの業者から買うか?で全てが決まる
・結論として、電子ブレーカーを購入する場合には【国産品】を「総額(電子ブレーカー本体+取付費+消費税)で、30万円以下」で販売してくれる業者から買いましょう!(詳しくは、2-②や2-③をご覧ください)
・上記の「1-②」や「1-③」でご説明しましたように、電子ブレーカーは【国産品】であればどこのメーカーの物でも(ほとんど)差がなく「全て良い製品である」といえます。
ただ問題なのは、「その価格」が、「(全く)同じ電子ブレーカー」でも、販売する業者や担当者によって「132万円~22万円(税込)」という「±110万円(税込)もの価格差」で販売されているところなのです。そうです【電子ブレーカーの価格は、あってなきもの】とも言える、(いわば)「怖ろしいもの」になって(しまって)いるのです。
そもそも電子ブレーカーは、メーカーを問わず全てが「オープン価格」になっているため、「メーカー希望小売価格」などのいわゆる「定価」などは、決められていません。そのため電子ブレーカーの販売価格は、電子ブレーカーを販売する販売業者や販売担当者が、(その場その場のお客さんの状況や顔色を見て)好きなように決めているケースが大変多くあるのです。
なお、このような電子ブレーカー業界の現状については、当HPのブログ:電子ブレーカー価格(値段やリース料金)教えます【2024年版】に詳しく載せておりますので、よろしかったらご参考にしてください。
2-②良心的な電子ブレーカー販売業者はどのようにして見分ければよいのか?
・電子ブレーカーの販売業者が良心的かどうか?を見分ける重要ポイントとして、以下の2点を確認することが、最も重要であり、簡単だといえます…
電子ブレーカーの販売業者を見分けるポイント
- 自社の電子ブレーカー販売価格を、自社のホームページなど、不特定多数の人が見ることのできる媒体に正々堂々と表示しているか?
- 電子ブレーカーの販売価格の総額(電子ブレーカー本体+取付費+消費税)が、30万円以下になっているか?
結論的には、上記の①と②を兼ね備えた販売業者が最も良心的で、最も良い販売業者だといえます。ただ、(両方は揃わなくても)上記の①か②の片方だけでもクリアしている販売業者なら良心的な販売業者だといえます。
2-③良心的ではない電子ブレーカー販売業者の主な特徴は何か?
・主な特徴として2点挙げられます…
- 電子ブレーカーの「現金買取り価格」を一切教えない販売業者
- 電子ブレーカーの「月額リース料金」や「月額クレジット料金」並びに「現金買取り価格」を、「電気料金(基本料金)の月額削減金額」が判明(わかった)後に決め、それから(やっと)お客さんに教える業者。
などが良心的ではない販売業者だといえます。それでは以下に詳細をご説明いたします…
①電子ブレーカーの「現金買取り価格」を一切教えない販売業者
電子ブレーカーの「現金買取り価格」を、(購入前はもちろんのこと購入後になっても)絶対にお客さんに教えない(「月額リース料金」か「月額クレジット料金」のどちらかだけを教え、肝心の「現金買取り価格」は(お客さんが何回聞いても)絶対に教えません。
それは、「現金買取り価格」を教えると、あまりに高すぎる(大体77~132万円)ため、お客さんに買ってもらえなくなるからです。そのため「リース」か「クレジット」のみでの購入しか許さないのです。
このことにつきましても、当HPのブログ:電子ブレーカー価格(値段やリース料金)教えます【2024年版】に詳しく載せておりますので、よろしかったら、ご参考にしてください。
②電子ブレーカーの「月額リース料金」や「月額クレジット料金」並びに「現金買取り価格」を、「電気料金(基本料金)の月額削減金額」が判明(わかった)後に決め、それから(やっと)お客さんに教える業者。
電子ブレーカーの「月額リース料金」や「月額クレジット料金」並びに「現金買取り価格」を、「電子ブレーカーの容量(KW)調査=電気料金(基本料金)の削減調査」が終わり、その結果(月額いくらの電気料金が削減できるか)がわかるまで、お客さんに一切教えないのです。
要するに「電気料金(基本料金)の月額削減金額」によって、電子ブレーカーの「月額リース料金」や「月額クレジット料金」並びに「現金買取り価格」を決め、できるだけ高値で販売してやろう!…と企んでいるからなのです。
このことにつきましても、当HPのブログ:電子ブレーカー価格(値段やリース料金)教えます【2024年版】に詳しく載せておりますので、よろしかったら、ご参考にしてください。
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3.電子ブレーカーの耐久年数と耐用年数及び、減価償却期間と勘定科目
3-①電子ブレーカーの耐久年数・耐久年数とは?
・電子ブレーカーの耐久年数は、メーカーによって、「10年」というところと、「15年」というところがあります。ちなみに「15年」の方が耐久性や品質が良いのか…と思われがちですが、実際には遜色ありません。
・耐久年数とは…メーカーが独自に設定した「問題なく使用できるであろう期間」で、その判断はあくまでもメーカーが出したものであり、推定だと考えた方がよい。
3-②電子ブレーカーの耐用年数・耐用年数とは?
・電子ブレーカーの耐用年数は、「15年」です。
・耐用年数とは…機械設備などの減価償却費を決算書に計上するため、国が「資産価値はこれぐらいの期間でなくなる」と法的に定めた期間のこと。
3-③電子ブレーカーの減価償却期間・減価償却期間とは?
・電子ブレーカーの減価償却期間は、「15年」です。
・減価償却期間とは…機械装置などの資産は、時の経過などによりその価値が減少していきます。このような資産を「減価償却資産」といいます。この資産を取得するための費用は、支出した時に全額必要経費とはできず、資産の使用可能期間(年数)に分割して必要経費とします。その分割期間のことを「減価償却期間」といいます。
・電子ブレーカーにおいては、その購入額が「税別30万円以上」になる場合には、「減価償却資産」に計上する必要があります。(定額法のみで、償却率は0.067)
一方、購入額が「税別30万円以下」の場合には「減価償却資産」に計上する必要がないため、その年度内に「一括経費」として落とすことができます。
3-④電子ブレーカーの勘定科目・勘定科目とは?
・電子ブレーカーの勘定科目は「建物付属設備」です。
詳しくは、国税庁ホームページ 第2部 建物付属設備をご参照ください。
・勘定科目とは…取引の内容をわかりやすく分類するために使われる簿記の科目のことで、お金や取引内容の性質を表す「見出し」と、とらえることができます。
3-⑤実際のところ、電子ブレーカーは導入後何年で買い替えるのがよいのか?
・弊社の18年間以上に渡る電子ブレーカーの販売・設置経験から考えて、「電子ブレーカーは導入後13年~15年の間」に買い替え(交換)をされることをお勧めいたします。「安全第一」を考え、電子ブレーカーは「故障する前」に替えられることをお勧めします。
4.「雨水(防水)対策」こそ、電子ブレーカーを故障やトラブルから未然に防ぐ最重要ポイント
・結論として、「雨水(防水)対策」こそ、電子ブレーカーを故障やトラブルから未然に防ぐ最重要ポイントである。といえます。逆からいえば、これさえしっかりしておけば、(ほぼほぼ)心配なし。ともいえるのです。
・「1-②」のところでもご報告しましたように、弊社では18年間以上に渡って、5つのメーカーの国産電子ブレーカーを販売・設置してきましたが、「電子ブレーカーその物」が原因で起こった故障やトラブルは1件も発生しておりません。
ただ、(電子ブレーカーその物が原因で起こったトラブルではありませんが、)過去に一度だけ「ABS樹脂製の電子ブレーカー専用ボックス」に雨水が侵入してきたことが原因で「電子ブレーカーがトリップ(遮断)」してしまったことがありました。
その詳しい原因としては、横風の強い大雨の日に、「ABS樹脂製の電子ブレーカー(単体だけを入れている)専用ボックス」の扉部分に付いている「警報ブザーのスピーカーの音が出る部分」から雨水が侵入し、そのことによって、警報ブザーの結線部分がショート(瞬間的に異常な電流を発生)し、(その異常電流が)スピーカーと本体をつないでいる配線を通して電子ブレーカー本体に伝わり、(電子ブレーカー本体を)トリップ(遮断)させてしまったのです。
実は、この「ABS樹脂製の電子ブレーカー専用ボックス」は、「屋内用専用」だったのです。
弊社としては、緊急措置として、電子ブレーカー本体とスピーカー部分をつないでいる配線を抜く。と同時にスピーカーの音の出る部分をガムテープで塞ぎました。
当時、弊社が電子ブレーカーを仕入れていた「電子ブレーカーの発売元会社」が、何の連絡もなく突然、今まで送ってきていた「ABS樹脂製の電子ブレーカーボックス」とは違う「ABS樹脂製の電子ブレーカーボックス」に変更して(電子ブレーカーと一緒に)送ってきていたのでした。
原因を深く探るため、2つの「ABS樹脂製の電子ブレーカーボックス」の写真を見比べてみました。そうすると「スピーカーの音の出る部分の形状が、明らかに変わっていたのでした。
下の画像のように、今までの電子ブレーカーボックスのスピーカーの音の出る部分の形状は「1ミリぐらいの極小な穴が30~40個あいた形状」になっていましたが、トラブルが起きた電子ブレーカーボックスは、下の画像のように「横にスリット(切れ込み)を何本も入れたような形状」になっていたのです。
正直なはなし、確かにこの形状(横スリット)では横風の強い大雨の日に、雨水が入ってきてもおかしくないなぁ~と改めて呆れてしまいました。
弊社の予想では、「1ミリぐらいの極小な穴のスピーカーの電子ブレーカーボックス」は「屋内用兼雨線内仕様」で、「横スリットのスピーカーの電子ブレーカーボックス」は「屋内用専用」なのではないか…と考えています。
(下の画像のような)「横スリットのスピーカーが付いている電子ブレーカーボックス」を、屋外に設置されているユーザーさんは、「雨水(防水)対策」を、より一層強化されることを強くお勧めいたします。
それでは以下に、「雨水(防水)対策」の重要ポイントを、まとめました…
まずは、「上記4.」に関連した内容を3つお伝えします…
<(電子)ブレーカーボックス 編>
・「ABS樹脂製のブレーカーボックス」には、大きく分けて「屋外用」と「屋内用兼雨線内仕様」「屋内用専用」があるため、屋外に「ABS樹脂製の電子ブレーカーボックス」を設置される時には「どれを付けるのか?」を設置業者に必ず確認しておきましょう!
なお、「雨線内仕様」とは…屋内か、屋根の下か、軒下のひさしの先端から45度の角度内に設置することを前提とした仕様という意味です。要するに、直接雨があたらない場所にしか設置できない。という意味です。
・既に(屋根等の無い)屋外に、「屋内用専用」や「屋内用兼雨線内仕様」の「(電子)ブレーカーボックス」を設置している場合には、応急措置として、電子ブレーカー本体と警報ブザーのスピーカーをつないでいる配線を抜くこと。また、スピーカーの音の出る部分は、ガムテープ等で塞ぐことをお勧めします。
また、直射日光により「ABS樹脂製の(電子)ブレーカーボックス」の扉部分のヒワリ(曲がり)が起きていないか?など…「(電子)ブレーカーボックスの目視チェック」も半年に一度ぐらいは行うことをお勧めします。
・なお、「市販のブレーカーボックス」でも構いませんので、正式な「屋外用のブレーカーボックス」に取り替えられると「雨水(防水)対策」は完璧です。
次に、「ブレーカーボックス」以外の重要ポイントをお伝えします…
<配電盤・分電盤・メーターボックス 編>
・電子ブレーカーを設置する場所である「配電盤」や「分電盤」「メーターボックス」などが経年劣化により朽ちて、サビや穴、割れなどが発生してしまって、そこから雨水や雪が侵入してきている…という残念なケースを時々見受けます。
そのような場合には、まず、設置場所のオーナーさんや家主さんから、地元の大手電力会社へ、「配電盤」又は「分電盤」又は「メーターボックス」が朽ちて、水が侵入しているので、大至急直して欲しい。と言ってもらいましょう。(「配電盤」「分電盤」「メーターボックス」などの電気設備は、大手電力会社の持ち物ですから修理等を要請するのです)
ただ、上記のような修理や補修要請に対して、動きが遅い大手電力会社の場合には、電子ブレーカーの設置時に電気工事業者さんに修理・補修してもらいましょう。その場合には、電子ブレーカーの注文者が修理費用や補修費用を電気工事業者さんに支払いましょう。
いずれにしても、電子ブレーカーの設置工事前には、「電子ブレーカーを入れる入れ物(配電盤又は分電盤又はメーターボックスなど)」を、しっかりと確認しておく必要があります。
<電子ブレーカーの水没 編>
・続いてごく稀に起こるケースとして、「電子ブレーカーの水没」があります。最近は異常気象によるゲリラ豪雨も多いことから馬鹿にはできなくなってきています。
水没してしまった原因としては、電子ブレーカーを設置した位置が、あまりにも低すぎたからだと思われます。ただ、設置した電気工事業者さんも「(配電盤内の)電子ブレーカーの設置スペース」が(どうしても)そこしか無かったからだろう…と思われます。
このケースの教訓として…
- そもそも、あまりに低い位置には電子ブレーカーを設置しない
- 電子ブレーカーの設置スペースがどうしても無い場合には、「ブレーカーボックス」の中に電子ブレーカーを入れて、配電盤などの横に「ブレーカーボックス」ごと設置する。
以上の2点をしっかりと守ればゲリラ豪雨が来ても安心です。
5.電子ブレーカーの修理保証は『【1年間】のメーカー修理保証』があれば十分です
・弊社の18年間以上に渡る販売経験から言える結論として…「電子ブレーカーの修理保証」は、導入時に必ず付いてくる「【1年間】のメーカー修理保証」(の期間)だけで十分である。といえます。
その理由として4点挙げられます…
- 既に当記事内でもお伝えしておりますように、そもそも電子ブレーカー自体が、メーカーを問わず、(普通の使用状態で使っていれば)なかなか故障するような物ではないから。
- 「10年間の修理保証」など、「長期保証」が付いている電子ブレーカーの販売価格は、総じて高い(税込44万円以上~)ため。ある意味「高く売るための道具(口実や言い訳)」として「長期保証」が利用されているような印象を受けるため。
- 一番保証してもらいたい「雨水などの侵入や影響による故障」の場合には、「(無償)修理保証」の対象外となってしまうため。
なお、「メーカーの製品保証の保証書」には、雨水等の液体の侵入による故障及び障害は(「(無償での)修理保証」の対象外となり)、修理時には「有償修理となる」とはっきり書かれています。
一番肝心な「雨水の侵入による故障や障害」が保証対象外では、修理保証自体の意味や価値もそれほど高いものとはいえないのではないでしょうか?それにしても、結果的に「上記4.」の「雨水(防水)対策」の重要性を改めて再認識することとなりました。 - 電子ブレーカーが故障したときの「製品保証」は、あくまでも「メーカーが故障した電子ブレーカーを修理することだけ」なのです。
したがって、それ以外のこと(電気工事業者による故障した電子ブレーカーの取外し工事、それに伴う動力電線の直結工事、又、修理から帰ってきた後の電子ブレーカーの取付工事)そして、(故障した電子ブレーカーをメーカーに送るための送料、修理完了品をメーカーから送ってもらうための送料)などは、基本的に【修理保証の対象外】となり、ユーザー(お客様)負担となってしまうのです。
なお、このことについては、どこの「保証書」や「契約書」の中にも「保証の対象範囲になる」とは、書かれていないのです。
次に、ユーザー様が負担される負担金のポイントとしては、電気工事業者さんが、いくらで電気工事を請け負ってくれるか?だといえます。弊社の予想では税込総額で66,000円~88,000円くらいになるのではないか…と考えています。
また、送料(往復)については、地域によって大きな差が生じるものと思われますが、数千円はかかるもの…と思われます。
なお、上記④の内容は「メーカーの製品保証(修理保証)」だけのことではなく、10年保証等、販売店が独自に保証している「販売店(修理)保証」にも同じことがいえるのです。
チェックポイント
【(電子ブレーカーの)保守契約】は本当に必要か?
毎月支払っている【(電子ブレーカーの)保守契約の掛金】は、ムダになっていませんか?
・弊社の長年の経験から導き出した結論として、「(電子ブレーカーの)保守契約」は、電子ブレーカーの容量(KW)を、途中で変更(増やしたり減らしたり)する可能性がない方(マンションやビルの共用部など)や、電子ブレーカーを移設(設置場所の変更)する可能性のない方には、向いていないのではないか…と考えています。
「(電子ブレーカーの)保守契約」は、「電子ブレーカーの容量(KW)を頻繁に変更(増やしたり減らしたり)する可能性が高い方や、将来、確実に容量(KW)を変更することが決まっている方にはいいかもしれませんが、そうではない方には「毎月の掛金がもったいない」(ものになってしまっている)のではないか?と思われます。
遅くなりましたが、ここで簡単に「(電子ブレーカーの)保守契約」についてご説明します…
「(電子ブレーカーの)保守契約」とは…お客さん(ユーザーさん)が毎月、掛け捨てで、税込880円か660円の掛金を銀行口座引落しで支払いながら(掛けながら)、最長10年か15年に渡って、電子ブレーカーの…①「修理保証」②「容量(KW)変更保証」③「移設保証」の3つを、電子ブレーカーのメーカーか発売元に保証してもらう…という「保険のような契約」です。
なお、ここでは、詳細な保証内容や契約内容については触れませんが、既に「(電子ブレーカーの)保守契約」に入られ、毎月掛金をお支払いされていらっしゃるユーザーさんは、「(今後も)このまま継続していく方が(本当に)よいのか?どうか?」を、今一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?
又、電子ブレーカーを新規で設置される方の場合には、「電子ブレーカーを設置する施設の動力設備を、10~15年以内に増やしたり、減らしたりする可能性はあるのか?どうか?」を、しっかりと検討された上で、加入の判断をされることをお勧めいたします。
6.後悔のない素晴らしい電子ブレーカーライフを実現するために…
電子ブレーカーが日本で本格的に販売されるようになったのが、2004年です。2024年の現在では、もう「20年(以上)」も経っているのです。今では「電子ブレーカーその物」の信頼性も世の中に浸透し、各方面から「(疑う余地のないくらいに)良い物である」というご評価を頂いています。
なのに何故、インターネットでは「電子ブレーカー 怪しい」というキーワードで検索される方が多いのか?
それは「電子ブレーカーその物が怪しい」というよりも、「それを扱う(販売する)業者や人間(の方)が怪しい」からではないでしょうか…
そうです、
電子ブレーカー購入(導入)の良し悪しは、「どこの業者から買うか?」で全てが決まってしまうのです。
本来、電子ブレーカーは、正しい業者から、正しい価格で買って、正しく付ければ、素晴らしく良い物なのです。
この記事が、「後悔のない素晴らしい電子ブレーカーライフ」の実現に向け、多少なりともお役立ちさせて頂くことを切に願っております。
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長文のところ、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。